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> 400年の歴史を紡ぐ甲州織

2017年5月30日

富士山の麓に、全国有数の織物産地があります。その歴史は古く、この地に初めて織物が伝えられたのは紀元前219年という伝説が残っているそうです。脈々と受け継がれた織物の産地、山梨より様々な素材を活かしたストールや雨傘・日傘が届きました。初夏のお出掛けのアイテムにお愉しみください。

甲州織

甲斐の国(甲州・現在の山梨県)は、国中と郡内地方の二地域に分かれており、郡内地方は、富士の秀峰を仰ぐ、大月・谷村・西桂(三つ峠)・富士吉田の丘麓地方と富士五湖一帯の事であり、昔からその景勝水明と共に、織物の産地として名高い地域です。
甲州織の源となる織物、甲斐絹(カイキ)は、明治から大正時代に全盛期であった美しく高価な絹織物です。その歴史は古く約400年もさかのぼります。南蛮船で更紗など共にもたらされたインド地域の薄い絹の生地(海気)がルーツとされ、その製法は日本各地に広がり、やがて、自然豊かな富士の麓にある、郡内地域に根付き、ここから海気の品質が優れたものになっていきました。現在でも郡内地域の技術は、日本の先染高級織物産地として多くの織物を輩出しています。

天然素材の美しさ
─武藤のストール─

武藤のストールは天然素材の風合いにこだわっています。カシミヤ、シルク、麻、和紙、オーガニックコットン等、糸の持つ美しさや特質は織物のハーモニーであり、リズムを組織していきます。富士北麓地域に古くから伝わる織物の伝統を引き継ぎ、昔ながらの織機を今でも大事に使いながら、素材の持ち味が最大限に表現できるよう「織りこなし」の技術を日々研鑽しながら世界に誇れる日本の逸品を生み出しています。

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丁寧な仕事と意匠
─槇田商店の傘─

江戸末期から織物の商売を始め、太平洋戦争をはじめとした様々な障害を乗り越え、現代までこの山梨の地で先染めの傘生地の生産を行ってきました。槇田商店の作る傘は、ただ雨露をしのぐための「道具」ではなく、心を込めて丁寧につくられた、日本人の心が詰まった「文化」です。 そんな素晴らしい、そして美しい、日本の傘をお届けします。

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現代に蘇った甲斐絹
─甲斐絹座─

山梨県-甲斐では400年前から地元のシルク「甲斐絹」を使った生産が盛んに行われてきました。その先人の心と技が織り込められた「甲斐絹」を、現代にもう一度復活させようと、富士北麓地域の織物職人たちによって設立されたのが、「甲斐絹座」です。甲斐絹は「先練り、甘撚り、高密度」が特徴です。絹というとツルツルとした感触を想像しますが、少しだけ撚りをかけて高密度に平織りされた「甲斐絹」はサラサラとした感触で程よい腰があり、艶は深い底艶があります。人肌のようなしっとりとした温もりも特徴です。

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