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2017年9月28日

初霜月 錆利休色(さびりきゅういろ)

くすみのある渋い茶色

安土桃山時代の茶人“千利休 せんのりきゅう”にちなんだ『利休茶』に、暗い赤系顔料の代赭 たいしゃを加えた色、色名は侘 わび寂 さびに通じる「錆 さび」の字に、さらに「利休」を重ねることでこの色の深みを表しています。

江戸時代後期、幕府は贅沢禁止法「奢侈禁止令」を発令し、庶民の着物は、素材は「麻」」綿」、色は「茶色」「鼠色」「藍色」のみと限定されました。そこで江戸の町人達は茶色や鼠色といった暗い色のなかに繊細微妙なこだわりを取り入れ、多彩な色合いと新しい「色名」が次々と名付けられ、「四十八茶百鼠」が生まれました。四十八や百は色数ではなく多色という意味で、茶系統、鼠系統とも実際には、100以上の色名があり、言葉のゴロ遊びで「四十八茶百鼠」とも言われています。

江戸の町人達は地味な色に多彩なバリエーションを生み出し、色に名をつけておしゃれを楽しんだとか。私達も秋の色を楽しみましょう。

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