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2017年10月31日

霜月 薄色(うすいろ)

薄く、ややくすんだ紫色

薄色(うすいろ)とは、紫根に椿灰汁または明礬で染めた薄い紫色のことです。一般的に薄色といえば淡い色を指しますが、平安時代、紫が高貴な色とされ別格な色のため、とくに明示しなくてもわかるとされ、紫は濃い紫を濃色(こいろ)というのに対し、淡い紫色を薄色とよびました。この色を清少納言はとても愛し、「枕草子」で、「あてなるもの(優雅で美しいもの)」としてあげています。
平安時代、最高位は深紫(こきむらさき)、薄色はそれに次ぐ序列の色。8世紀に施行された養老令の規定では、朝廷への出仕に着用する朝服ちょうふくの二位、三位の色とされていたそうです。

今年は日本中、秋になっても台風襲来。野分(台風)一過の薄空は、ちょうどこの薄色のようです。

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