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2018年2月28日

早花咲月 薄桜色(うすざくらいろ)

薄い桜の花の色のようなほんのり紅みを含んだ白

​​​最も薄い紅染の色とされる『桜色』の中でも、さらに薄い色、別名「薄花桜 うすはなさくら」とも言います。平安時代に現れた色名で、襲(かさね)の色目にもあり平安文学にもよく登場しますが、この色は女性専用の色というわけではなく、貴公子の狩衣や武将の小袖にも取り入れられました。

「桜」を冠する伝統色としては、他にも穏やかで落ち着いた薄紅色の『灰桜 はいざくら』や、江戸時代の流行色である鼠色系の『桜鼠 さくらねず』などの色があります。淡い紅色をさらに細かく区別したこの色名には、日本人にとって特別な花である「桜花」を大切に思う心と、繊細な感性があらわれていると言えるでしょう。

春霞、薄桜色の山桜の花は、長く厳しい冬の終わりと春の訪れを優しく運んでくれていたのでしょう。

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