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2018年3月30日

花残月 樺色(かばいろ)

桜の幹のような濃い茶色

「樺」の木は現在では白樺を指しますが、山桜の一種の樺桜(かばさくら)とも言います。色名の「樺」はこの樹皮に見られる渋い赤茶色をしています。樺桜の起源は古く、『源氏物語』にも登場しています。蒲穂の色である蒲色(かばいろ)も同じ色名として使われています。江戸時代には多様な茶色が登場し、紅樺茶・樺茶など様々な茶色が流行しました。

桜の樹皮である樺はしなやかで丈夫なことから、古来より舟や家具、曲げ物や弓などに使われており、開花と同時に葉も萌え出ることより、縁起のよい木とされ、嫁入り道具として愛されていました。そうした技術は、茶筒やお盆などの伝統工芸品に受け継がれています。

桜の花をどっしりと支えてくれる大地の力強さを感じさせる樺は、日本の母を想わせます。

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