 |
9月:夜長月:桔梗色(ききょういろ)
|
 |
|
 |
 |
桔梗の花のような、青みを帯びた紫色。
暑い夏が去り、朝夕ようやく涼やかな風が吹くようになると、空は澄んで高くなり、足元からは虫の声が聞こえはじめます。すらりと伸びた桔梗は、ふっくらとした蕾を付け、秋風にそよそよとやさしくゆれている姿は、秋の訪れを感じさせてくれます。
平安時代から愛されていた色名で、青紫の代表的な伝統色。王朝文学にも名前が見られる秋を代表する色名のひとつです。
「美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を…」
これは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の一節。彼の小説には度々桔梗色の空が登場します。夜の描写が何より印象的な賢治の世界。夜空をイメージさせる色に桔梗色の空とは、なんて美しくて幻想的なのでしょう。
星がまたたく天空を、今宵見上げてみませんか。 |
 |
|
 |
|